「あ、いらっしゃいませ♪」 セレクトショップグランドの店員増岡ヒサタカ。 「待ってたよ桜庭くん!今日もゆっくり見てってよ。」 ここ数日で大分買い物したので今ではすっかり仲良くなってしまった。 「あれ?桜庭くんちょっと背伸びたんじゃない?新しく入荷したこれなんか似合いそうだよ?」 俺の頭を撫でながら新作を持ち出して楽しそうに俺に合わせてくる。 営業か?それとも…なんか異常な執着を感じるのは気のせいか? 俺がヒサタカさんにされるがままでいると、後ろから鬼の形相をしたヨシュアが近付いてきた。 「この店の店員は人の彼女を平気で口説くのかい?」 「……えーと??」 「えぇっ?!!」 ヒサタカさんと俺はほぼ同時に間の抜けた声を上げた。 何て爆弾をいきなり投下するんだこいつはっ!! ヒサタカさんが明らかに引いている様な目でヨシュアと俺を交互に見てくる。 「なっ!!何言ってんだよヨシュア!!あ、あの、連れはちょっと冗談が好きでっ…」 「そ、そうなんだ?」 俺が必死でフォローしていると突然凄い力でヨシュアに腕を掴まれた。 「ちょっとこれ試着させてもらうよ?ネク君、行こう。」 「えっ?!ちょっ!!ヨシュア!!」 そして俺はヨシュアによって試着室に引きずり込まれてしまった。 「何だよいきなりっ!」 「ネク君こそ何で否定するんだい?酷いよネク君!」 「そんな事っ///男同士だし…当然だろ?」 「ネク君がそんな小さい事にこだわるなんて失望したよ!」 するとヨシュアは突然俺のベルトに手を掛けるとそれを外しにかかった。 「おい!!何やって///?!」 「フフっ試着するなら脱がないと着れないよ?」 「そのくらい自分でっ…って何やって〜っ///!!」 「静かにしないとさっきの店員来ちゃうよ?ネク君。」 ベルトを外したと思ったら突然ヨシュアが下着ごと俺のハーフパンツを引きずり下ろした! こんなとこもしヒサタカさんに見られたらっ!! 二度と買い物来れないじゃないか///!! 「あっ…馬鹿っ///どこ触って!!」 「いい加減観念してよネク君!!」 必死で抵抗しようとヨシュアと揉み合っていたらいつの間にか試着室のカーテンが揺れていたらしい。 「大丈夫かい?着替え手伝おうか?」 っ?!ヒサタカさん?! まずいっ!! 今開けられたら下半身全裸のあられもない姿が見られてしまう。 「あ、大丈夫ですっ!!」 「そう?二人共着替えたら見せてね♪」 あっ危なかった〜!! 安心しきって一息着いたのもつかの間、ヨシュアに後ろから腰を抱かれ股間に熱くて硬い物が当てられた。 「えっ?!ちょっ!!本気かっ?!」 「当たり前だよ!ネク君にももうちょっと僕のものっていう自覚を持って貰わないとね。」 そして無理矢理俺の口にヨシュアの指が侵入して、口内を掻き回した。 「う…」 「ちゃんと舐めないと後で痛いよ?ネク君。」 買い物に来る前に何度か求められたばかりなのに一体どこからこんな性欲が湧いてくるのだろう。 独占欲って怖いな… こうなってしまったヨシュアに下手に逆らうと何をしでかすかわかったものじゃない。 だから俺はヨシュアの機嫌をとる為に仕方なくその指を舐める事にした。 「もういいよ。」 「ハァ…」 やっと口が開放され酸素を取り込むと、案の定その指は強引に俺の中に侵入した。 「うっ…や…」 さっきの名残でまだ少し痛みが残っているそこにいきなり二本の指が挿入された。 今日既に散々なぶられて柔らかくなっていたそこは呆気なくヨシュアの指を受け入れていく。 「ん///…」 痛いのを我慢しながら声が漏れない様に集中した。 幸い店内のBGMが大きかったのである程度は掻き消されそうだ。 ヨシュアの指が適当に中をまさぐると一気に引き抜かれ、代わりに勃起したヨシュアのが特に俺を気遣う事なくそこに挿入された。 衝撃に耐えるために思わず試着室の大きな鏡に手をつく。 「痛てっ…」 すると鏡に映る苦痛で歪んだ表情の自分と目が合った。 「ふっ…ん…」 ヨシュアにがっちり腰を抱かれたまま律動が繰り返される。 こんなの…嫌だな… 一方的な性交に全く快楽を覚えられない。 俺はヨシュアの欲望を受け止めるだけの器の様にただ黙って行為が終わるのを待った。 「んっ…う…」 口を紡いで出る言葉は甘い嬌声ではなく衝撃を堪える為の無意味な音。 感じていない俺が面白くないのか、ヨシュアは俺の臀部に痛いくらいに指を食い込ませて割れ目を開いていく。 ふと鏡越しのヨシュアを見ると何故か行為とは反対に悲しい顔をしていた。 不器用な奴だな… 何となく心情を分析するとさっきまで怖かったヨシュアが何だか可愛く見えてきた。 痛い…馬鹿ヨシュア…こんな事しなくてもちゃんと俺お前の事分かってるのに… 「どうだい?着れたかな?」 するとカーテン一枚向こうにヒサタカさんが立っていた。 一気に全身から血の気が引いていく。 「よっヨシュア!!おいっ…止めっ!!」 「ハァっ…ネク君、ちょっと顔出して適当に撒いといてよ…」 「そんな事っ///!!ちょっ!」 繋がったまま俺の体が否応なしにカーテンの方へ導かれる。 「桜庭君、開けるよ?」 まっまずい///!! 気が付けば咄嗟にカーテンから顔だけ出している俺がいた。 「ちょっとサイズ合わないみたいなんで…すっすいません!あっ!」 ヒサタカさんと話しているのに途端にヨシュアが思い切り奥を突いた。 ヨシュア!悪ふざけもいい加減にしろよ!!! 「?だったら違うサイズ持ってくるよ!待ってて。」 わ〜っ!!!いい!余計な事するなぁ!! 「あ…いいですっ…とりあえず着替えるんでっ…」 「何だか桜庭君具合悪そうだね?大丈夫?」 すると再び俺の中でヨシュアがゆっくり動き出した。 「う…だっ大丈夫っ!」 これ以上平然を保つなんてとても出来なくて俺は慌ててカーテンを閉めた。 「フフフ♪ネク君ご苦労様。」 そしてヨシュアは再び俺の体を鏡の前に押し付けると絶頂に向けて思い切り腰を振った。 「ふ…あっ…んっ…」 流石にここまで攻められたら慣らされている体は否応無しに反応せざるおえない。 さっきまでの色気の無かった声が体の変化と共に少しずつ艶めいてくる。 そんな俺の様子に流石にヨシュアも気まずいのか片方の手で俺の口を塞いだ。 「ん゛っ!!…うっ」 こんなの嫌だ…こんなのまるで… 本当に一方的に犯されているだけだ。 俺は賺さず口を覆うヨシュアの手に噛み付いた。 「っ!ネク君!」 ヨシュアの動きが止まる。 鏡越しに見ると眉間に皺を寄せてかなり不機嫌そうだ。 まだ俺の抵抗が気に入らないらしい。 「…口なんか塞ぐなっ!」 「だったらネク君黙っていられるの?ネク君のあんな声聞かれるの嫌だよ!」 ヨシュアは不満気な顔をしながらも、つい嫉妬を明らかに口に出してしまい顔を赤らめていた。 もう分かったよ…本当に我儘で困った奴だな。 「…だったら、その///…キスすればいいだろ///?」 「え?」 「キスすれば声っ///漏れないだろっ?」 自分からこんな事を言うのはどれだけ勇気がいるのかヨシュアは分かっているだろうか。 するとヨシュアは一旦俺を解放すると床に座り込みその膝の上に俺を抱き込むように跨らせた。 「ネク君悪かったよ…」 やっと正気に戻ったヨシュアが泣き出しそうな顔で俺に誤る。 こんな素直なヨシュア珍しいな。 やっぱりちょっと可愛い。 「う///いいからっ早く///」 「フフ♪」 いつもの様に悪戯に笑うとヨシュアはその端正な唇で俺の口を塞いだ。 「う…んっ!」 そして再び激しく揺さぶられる。 心が通じ合ったと思ったら体の奥がじんわりと熱くなり、やがて快楽の波が押し寄せてきた。 やっと俺がその気になったその時、 「んっ!!…ふぅ…」 俺の中のヨシュアがびくびくと震えて動きが止まる。 「ごめんね、もうイっちゃった♪」 「え?!おい///!」 「何ならネク君がイくまでもう一回するかい?」 「いいっ///!!!」 俺は大きく首を横に振り、ヨシュアから退いた。 これ以上こんな事をしていたら流石にバレる!! 急いで元の服に着替えて申し訳無さそうにカーテンを開けた。 「長かったね!大丈夫かい?」 ヒサタカさんが異常に心配してくれたけどもはや合わす顔が無い。 「だっ大丈夫です///」 明らかに何か怪しい様子で俺はヨシュアを引き連れて店を出ようとした。 中に出されたヨシュアの体液が漏れて気持ち悪い!! 「あ♪君、ここ下着売ってるかい?きっと今ネク君が下着変えたがってるから。」 え????こっコイツ何言って〜〜?!! 更なるヨシュアの爆弾投下で、俺はもはや成す術が無かった。 「え?あぁ、あるけど…」 ヒサタカさんが思い切り変な顔してる!! もう止めてくれ!!! 「よっヨシュアっ!!もういいからっ!!」 「さっき僕が中に出しちゃったからね♪買ってあげるよネク君!」 「……あの…お客様?」 「やっぱりお前なんか大っっ嫌いだぁ///!!」 天然なのか計算なのか全く読めない奴だが、 俺は二度とヨシュアと一緒に買い物には行かないと誓った。 「ネク君待ってよ〜!僕何かしたのかい?」 「…またおいでよ桜庭君(やっぱりこの子彼氏だったのか…狙ってたのに…)」 END 読んで下さってありがとう御座いました♪ ヒサタカさんめっちゃラブ♪