「ネク君これ買おうよ〜」 普通の子供には到底手が届かないような代物をヨシュアがねだってくる。 渋谷デパートの高級ブランド店ペガッソ。 最近共同の財布をヨシュアに預けたら並外れた金銭感覚で全てを使い果たし、御蔭で地道にノイズを倒しながら再び貯金する羽目になってしまった。 全くどんな育ち方したんだよ… 普段の我侭な行動や言動から推測して恐らくお金持ちの家柄なのだろう。 お金が尽きても当たり前のようにすぐまた貯まるものだと思っているみたいだ。 「この時計欲しいんだよね〜」 「はい、お客様にはお似合いですよ。」 ヨシュアが目をキラキラさせて店員と話している。 時折目が合うと縋る様な目で何かを訴えかけてきた。 「ネク君、買ってもいい?」 「うっ…駄目だっ!」 今は俺が財布の管理を取り仕切っている為、ヨシュアにいちいち媚びる様にねだられる。 その時の顔や仕草がやたら可愛くて正直つい財布の口を緩めそうになるが、甘やかす訳にはいかない。 魔性だな…こいつは。 「俺他の店に居るから気が済んだら電話しろよ!」 「分かったよネク君。」 このままヨシュアにねだられたらつい気を許してしまいそうだった。 そんな意志の弱い自分を戒めるように店を出て一人になった。 汚れたオレンジ デパートの中を当ても無く歩きながら頭の中はお金の事で一杯だった。 このまま地道にバッチを売っていたら時間が掛かりすぎる… そんな事を考えていたらいつしか陰鬱な雰囲気を発していたのだろうか。 こんな時は良くないものを自然と吸い寄せてしまうのだろう。 「君、今一人かな?」 一人の恰幅のいい中年の男性が声を掛けてきた。 ぎらぎらした目が気持ち悪くて思わず一歩後ずさる。 何だ?このおっさん…気持ち悪っ… 「えっ…そうですけど…」 「君可愛いね。よかったら一緒にお茶でもしないかな?お小遣いあげるから。」 「えっ?!」 おっさんが俺の肩に腕を回してきてその体臭に吐き気がしたが、お小遣いの一言で突き飛ばそうとしていた手を止める。 「えっと…」 暫く俺の脳内で漫画みたいに天使と悪魔が戦っていた。 しかし今の経済状況と物欲しそうなヨシュアの顔が脳裏に浮かびついには天使を打ち消してしまった。 ヨシュアはどうせまだ時間が掛かるだろうし… 「すぐ帰ってもいいからちょっとくらいいいだろう?いくら欲しいのかな?君なら沢山出しても構わないよ。」 「じゃ…じゃあちょっとだけなら…」 追い詰められた人間は冷静な判断を失う。 これが後に惨事を招くなんてどうしてこの時予想できたのだろう。 デパートの一角を担うカフェ。 中年と少年、傍から見たら親子か先生と生徒といったところだろうか。 しかし俺達の間柄はそんな微笑ましいものではなく、まさに犯罪すれすれの援助交際みたいなものだ。 飲み物を注文するとおっさんが俺を舐めるように見詰め、下品な会話をし始めた。 耳を伏せたくなるような不快な下ネタに思わずいつも聞いている音楽の音量を上げてしまった。 ヘッドフォンしててよかった。 おっさんの話を適当に聞き流していると俺の携帯が鳴った。 ヨシュアからだ。 「あの…俺そろそろ…」 「ああ、待ち合わせかな?ありがとう楽しかったよ。」 すんなり帰してくれそうな空気にほっと胸を撫で下ろした。 いくらくれるのかは謎だがその時間は俺にとっては十分労働に値するほど重たい時間だった。 「お金、ここで渡すのもなんだからトイレに着いてきてくれないかい?」 「ああ…はい。」 二人きりになるのはなんだか気持ち悪かったが、最後の一仕事だと思ってのこのこ着いて行ってしまった俺はなんて馬鹿なんだろう。 「ん…」 誰も居ないトイレに入って突然何か布の様な物で口を塞がれた事までは覚えているのだけれど… 頭がふわふわしていて今一状況が掴めない。 自由の利かない両腕に違和感を覚えて動かしてみると手首に食い込むような痛みを感じた。 体はすうすうとした寒気を感じて服を身に付けていない事に気がつく。 ぼやけた視界が少しずつクリアになっていき狭いトイレの個室にさっきの男性と自分が二人きりなのが分かった。 「っ…な…」 状況は嫌でも察することが出来て全てを悟ると恐怖で体が凍りついた。 今自分はさっきの気持ち悪いおっさんに全裸にされていて、手錠のような物で便器に手首を括り付けられている。 さっき薬でも嗅がされたのだろうか…それまでの過程は一切記憶が無い。 「気がついたかい?君みたいな子供が援助交際しようなんて悪い子だね。ハァ…おじさんがお仕置きしてあげるよ。」 おっさんは自分の勃起したペニスを扱きながら至近距離で耳元で囁いてくる。 顔に掛かる煙草のヤニ臭い息が気持ち悪くて唯一自由な足で思い切り腹を蹴り飛ばしてやった。 「よっ寄るなぁっ!!!気持ち悪いんだよっ!!」 咄嗟に反抗したとはいえ恐怖で自分の声が上擦っていて驚いた。 「う…痛いなぁ。まだ元気があるんだね。さっきの薬が効いていないのかな?」 おっさんが蹴られた場所を擦りながらアタッシュケースから何かを取り出していた。 小さい透明の袋に入った何かの白い粉。 おっさんはそれを指で掬うとおもむろに俺の萎えきったペニスの尿道に擦り込んでいった。 「なっ!!!何やってるんだよっ?!!止めろっ!!!」 そんなところヨシュアにしか触らせた事ないのに!!! 片足でおっさんの頭を思い切り蹴ろうとしたが足首を掴まれて阻止されてしまった。 「大人しくしろ!状況分かってるのか?」 するとおっさんはもう一方の手をスーツの胸ポケットに忍ばせるとバタフライナイフを取り出した。 小さな金属音がして鋭利な刃が顔を出す。 「大人しくしないとどうなっても知らないぞ。おじさんは優しいから君が言う事聞いてくれれば悪いようにはしないよ。」 おっさんがナイフの刃を俺の頬に突き付けてくる。 ひんやりとした金属の温度に軽く身震いした。 興奮で湧き上がった俺の脳内は途端に冷静になりこめかみを一筋の冷や汗が伝っていった。 ひとまず大人しい振りをして隙を見て逃げてやる! きっとそのうち誰か人が入ってくるだろ… そう自分に言い聞かせないとこれから起こりうる恐怖に耐え切れなくて俺は必死で自分を励ました。 「ハァっ…おじさんと一緒に気持ちいい事しようね。」 俺が大人しくなったのをいい事におっさんは俺のペニスを扱き始めた。 同時に自分の勃起したものも扱きながら恍惚の表情を浮かべている。 きっ気持ち悪っ!!!助けてくれっ!!! こんな状態で俺が感じるとでも思っているのだろうか。 触られれば触られるほど股間は萎えきっていく、筈なのに。 どくんとペニスが脈打ったような感覚がして同時にじわじわと熱くなっていった。 「あっ!…うっ…」 みるみる透明な先走りが溢れ出ておっさんの手を汚していった。 尋常ではないその量に恐怖すら覚える。 何だこれっ!!嫌だっ!!怖い!! その快感は普通の刺激とは比べ物にならず、触られているところが焼け付くように熱くて快感で全身が小刻みに震えた。 「あっ!…あぁ…やめ…ろっ…」 「さっきのお薬が効いてきたのかな?ふふ…気持ちいいだろ?」 理性や意識はリアルに嫌悪を感じているのに体だけが強制的に快楽に導かれ、屈辱的で堪らない。 おっさんが尿道を指の腹で擦るたびに電流を流されたような刺激的な快感が走る。 「もう…駄目だっ!!…やめろっ!」 「ん?もうイきそうなのかい?可愛いねぇ。」 するとおっさんは俺の亀頭にねっとりと熱い舌を絡め、それを口に含みだした。 自分の股間に生理的に受け付けない人間の顔が埋まっているなんて。 軽い眩暈を覚えるほどショックだったが薬で強制的に引き出された快楽は直ぐに俺を追い立てていった。 「あっ!あぁっ!!」 快感の波に飲まれて一瞬頭が真っ白になり俺は精を吐き出していた。 おっさんがじゅるじゅると音を立てて俺の精液を飲み干している。 その音と光景が余りにもグロテスクで全身に身の毛がよだち、後悔の念が押し寄せてくる。 「ハァ…君の精子美味しかったよ!私のも飲んでごらん?」 「え…?!ちょっ…やめろっ!嫌だぁっ!!」 おっさんが俺の顔の前に自分のペニスを突き付けながら扱いている。 嫌な臭いがしてたまらず顔を逸らしたが、髪の毛を掴まれ頭部を固定されてしまった。 そして硬く閉ざした俺の口におっさんが濡れた亀頭を押し付けてくる。 反射的にきつく目を閉じた。 嫌だぁっ!!ヨシュア!!助けてくれっ!! 嫌悪感と恐怖感が一気に込み上げてきて、いつの間にかぽろぽろと涙が流れていた。 「ハァ…ハァっ…イくよっ!」 おっさんの息が荒くなり、突然顔中に熱い飛沫が飛び散った。 「うっ!〜〜っ!!!」 俺の顔に汚いおっさんの精液が張り付いているなんて!!! ショックで完全に凍り付いてしまったが悲しい事に意識は凍ってはくれない。 いっそこのまま意識を手放せてしまえばどんなに楽だろう。 しかし拷問はまだほんの序の口だった。 「ハァっ…気持ちよかったねぇ…知ってるかい?こっちはもっと気持ちいいんだよ?」 するとおっさんが俺の肛門を指で擦りだす。 おおよそ予想はしていたが覚悟まではまだ出来ない。 「やめてくれっ…もう…嫌…だっ!」 どうにもならないと分かっていても俺は泣きながら必死に懇願した。 「大丈夫だよっ…痛くないようにするからね…」 おっさんが再びさっきの白い粉を取り出して俺の肛門に塗りだした。 「うっ…嫌だぁっ…」 無理やり指を入れて内部にもそれを塗っていく。 「おや、君は初めてじゃないのかな?前にもこんな事をしていたのか…いけない子だっ…」 おっさんの言葉で途端にヨシュアとの行為を思い出した。 甘くて優しい大好きなあの時間。 しかし俺の体が覚えている大好きなヨシュアの感覚が余計におっさんの気持ち悪さを引き立てていく。 ヨシュアっ…何で俺…こんな事っ… 自分の不甲斐無さと罪悪感に胸が張り裂けそうになる。 すると突然入り口にひやりとした感覚がして、何かの液体を塗られた事を悟った。 おっさんは更に指を深く侵入させて俺の中を解していった。 さっきの白い粉がまた俺をおかしくしてしまうのではないかという恐怖は拭い切れない。 「ほらっ…見てごらん…君の中にどんどんおじさんの指が入っていくよ…ハァっ…君のここは淫乱だねぇ…」 まるでアダルトビデオの様な気持ち悪い口調が更に不快感を煽っていく。 いっそ黙ってさっさと済ませてくれっ!! しかし予想通り俺の中はさっきみたいに熱くなり、次第に入り口がひくひくと痙攣し始めた。 「ふっ…うぁっ…や…」 おっさんが指を動かす度に中から痺れるような強い快感を引き出されていった。 前から知っている甘い痺れではなく、それは俺を狂わせる強烈な身悶える様な刺激だった。 「ほらっ…ハァっ…もう二本入ったよっ…悪い子だねぇ…」 ぐちゅぐちゅと耳を覆いたくなるような卑猥な水音が狭い個室に響く。 おっさんの気色悪い言葉は俺の脳が自動的に排除してもはや内容を理解しようとはしていない。 「ハァ…悪い子には玩具でお仕置きだな。」 おっさんの指が引き抜かれたかと思うと今度はそこに冷たくて硬いものが当てられた。 予想外だったのできつく閉じていた瞼を開いてみると、俺の肛門にグロテスクな形の玩具が当てられていた。 「なっ!!いっ嫌だぁ!!それっ…やめ…あっ!」 俺の抗議も空しくそれはずぶずぶと俺の中に入っていった。 内部の冷たい感覚に鳥肌が立ったが、直ぐに焼け付くような熱さに変わり再び快楽に絆されていく。 おっさんがスイッチを入れると中のものがくるくると俺の穴を掻き回し始める。 「うあっ!…やだっ…とめろっ!あぁっ…」 規則的な刺激は一時の解放も許してはくれず、俺の体は強い快感に囚われて逃げ場を失う。 手は拘束されたままなので何かを掴んで快楽を紛らわす事も叶わなかった。 「こっちももうこんなに濡れてるよっ…ああっ淫乱だね…可愛いねぇ…」 いつの間にかまた勃起していたらしくおっさんに陰茎を握られて気が付いた。 再びペニスまで刺激され、さっきの怪しい薬の所為なのか更に強烈な快感に襲われる。 「あっ!…やめっ…あ!…あっ…」 もう不快感や罪悪感は吹っ飛んでいて俺の脳は完全に快楽に支配されていた。 喘いでいる口は開きっぱなしで飲み込むことを忘れた唾液が顎を伝っていく。 「ほらっ…お仕置きだよっ…ハァハァ…どうだい?」 おっさんが振動を更に強くしたらしく、玩具はより強く俺の中をかき乱した。 快感、というよりは最早拷問のように苦しかった。 「あぁ!!…とめろっ!…うっ…もう無理っ!!」 するときつく閉じた瞼の裏が一瞬白く光った。 何かと思い目を開けるとパシャっと音がして再びフラッシュが俺を照らす。 「ああ…可愛いよっ…」 おっさんが自分の股間を扱きながら携帯のカメラで俺の痴態を撮影していたのだった。 最悪だっ…この変態っ!!…もう嫌だぁっ!! 「君のイく顔見せてごらんっ…さあっ…」 おっさんが自分の股間を触っていた手で再び俺の陰茎を触りだす。 「んあっ…あっ!…やめろっ!!うあぁ!!」 既に射精寸前だったそれはあっけなくおっさんの手によって解放されてしまった。 勢いよく飛び出た精液が俺の腹や胸を汚していく。 同時にカメラの音とフラッシュが連続する。 射精して若干冷静になると屈辱と悔しさで再び涙が溢れてきた。 おっさんをきつく睨み付けてみても余計に征服感を煽るだけの様な気がして空しかった。 「よく頑張ったねっ…ハァっ…ご褒美だよっ…」 おっさんが勃起した自分のペニスを持ちながら俺の中の玩具を引き抜いていく。 うっ…嫌だっ!…こんな汚いもの入れられるくらいならさっきの方がましだ! 「やめろっ!気持ち悪いっ…そんなもの入れるなぁっ!!」 俺は思い切り首を横に振って抗議した。 足で押しのけようとしたがあっけなく両足は捕らえられてしまい、代わりに高く持ち上げられ入れやすい角度にされてしまった。 「ハァハァ…ほらっご褒美だ…ああっ…」 「わぁっ!…やめろっ…嫌だぁ!ヨシュアっ!」 おっさんの性器が俺の中を汚して犯していった。 嫌悪感は頂点に達し、俺は嗚咽を漏らしながら泣いていた。 「うっ…嫌だっ…あっ…」 精神はこんなに病んでいるのに体は再び強制的に快楽の渦に引き戻される。 おっさんがわざと前立腺の辺りを刺激するものだからその度に痺れるような刺激が全身を震わせていく。 「ああっ…君の中さっきのお薬が効いていて気持ちいいよっ」 さっき二回もイかされたのに更に俺のペニスは勃起していて改めて薬の怖さを思い知らされる。 いっそ精神まで破壊してくれたら楽なのに!! 「ああっ…もう出すよっ!」 おっさんが更に激しく律動を繰り返す。 その刺激でいっそう強く前立腺を刺激され俺はもうどうにかなってしまいそうだった。 「あっ!…やめっ!…出すなぁっ!!…ああっ!」 それでもまだ唯一理性は残っていたらしい。 嫌悪感だけは一向に無くならないようだ。 「ううっ…ハァハァっ」 俺の最後の抗議も空しくおっさんは俺の中でびくびくと震えて射精した。 「うっ…最悪だっ…気持ち悪いっ…」 半分何かを諦めたように俺はすっかり色んな気力を無くしてただ静かに泣いていた。 「ハァっ…よかったよっ…」 おっさんが着衣を整え始めている。 やっと解放の兆しが訪れた。 俺の体中に飛び散っている精液が空気に触れて冷えていく。 顔に掛かったおっさんの精液は半分乾燥して気色悪く張り付いていた。 早く解放されて体を清めたい。 早くヨシュアに会いたい。 「ああ、これ約束のものだよ。何か欲しいものでも買いなさい。」 俺の汚れた体にばらばらと数十万円の札がばら撒かれた。 行為が終わったらまるで汚れ物を見るようにおっさんが蔑んだ目で俺を見下してくる。 汚れているのはどう考えてもおっさんの方なのに。 怒りが込み上げてきてきつく睨みつけてやるとおっさんはにやりと笑って個室の鍵を開けた。 「うっ…おいっ…これ解けよっ…」 やっと解放されたと思ったのに拘束が解かれず再び違う恐怖に苛まれた。 このままここに放置なんてそれこそ絶望的だ。 「君可愛かったよ。私は仕事があるから続きは彼にして貰いなさい。」 「…え?」 おっさんが去ると再び個室の扉が開いて知らない中年の男が入ってきた。 「次は俺の番だからよろしくな。」 どこかで俺の携帯が鳴っていた。 恐らくヨシュアからだろう。 これが終わったら何か好きな物でも買ってあげよう。 早くあいつの喜ぶ顔が見たいな。 END あああああorz ついにやってしまったおっさん×ネク!! てゆーかおっさんキモぉぉぉぉぉ!!! 今回おっさんがキモくなるように頑張ったんですけど、 キモすぎた!!!(笑) もはやギャグですね…普通に読み返すと笑えてくる!! ネクはヨシュアみたいな暴力系じゃなくて純粋な少年が汚れた大人に汚される的な、 精神的ダメージが萌える。 最後まで読んでくれたねえさん達はきっと分かってもらえるでしょう(笑)。 てゆーかこれ最後まで読める人きるのかな?! 途中でおさんがキモ過ぎて挫折しそう…orz